世界で一つの宝物!理学療法士と作るファーストシューズ「2-OUR(ツアー)」〜その3 納品&その後編〜
理学療法士たちが作るファーストシューズ 「2-OUR(ツアー)」
「2-OUR」は、QUALIA FIELD(クオリアフィールド 理学療法士たちのプロフェッショナル集団)によるフルオーダーメイドのファーストシューズプロジェクト。
ママオアシスでは、我が家の体験をもとに3回に分けてお届けしてきました。
本日は最終回、納品とその後のレポートです。
フルオーダーメイドファーストシューズ 改善点は3つ
前回は、ファーストシューズ を納品する前の仮合わせでした。
改善点はこの3つ。
・大きめの靴だったため、幅や長さを短く!
・足を守るため、中敷きをプラス!
・靴下一体型の靴下部分を長く!
待ちに待った納品!のはずが・・・
QUALIA FIELDとママの想いが込められたファーストシューズ 。
・使用期間は3ヶ月(目安)
・砂や砂利が入らない靴
・肌が弱い子どもでも大丈夫な素材
・靴下一体型
・デザインがママの好み
・地面の感覚を受け取りやすい靴
目指したのは「裸足と靴を履く間の靴」!
それが今実現するのです!!
納品の地は、仮合わせと同じく大阪市西区にある子育てカルチャーサロン「Smile More」。
しかし・・・なんと納品できず!!!
新たな課題が見つかり、納品は翌年に持ち越しに(この時点で2019年でした)。
フルオーダーメイドでサイズは合っているはずなのに・・・
一体、何が起きたのでしょうか?
目の前には、とっても可愛い世界で一つしかないファーストシューズ 。
「わーい、自分の靴ー!!」(心の声)と我が子は飛びつきました。
デザインは理想通り。
ところが、少し歩くとかかとが抜けてしまいます。
仮合わせで調整したけど、サイズが大きい??
脱げちゃうのはなぜ?
原因は、足と靴の固定性がないこと。
改善するため、足の甲と足首部分にゴムバンドを追加。
新たな課題は、「前足の固定性」と「かかとのホールド感」。
▲完成イメージを絵にしてくれました♡いい感じ
実際に、即席ですがゴムとテープでイメージを確認しました。
そして2020年。完成して納品なるか!?
年が明けて、ゴムバンドがついた靴を履かせてもらいました。
靴に似合う黄色のバンドがとっても素敵。
室内でも外でも履いて歩いてみたのですが、この日もまたしても課題が……!!
つまずき後ろにこけ尻もち。
そして、やっぱり脱げてしまう……
原因は、我が子の体重がかかと部分にかかりやすく、まだ爪先が使えていないこと。
理学療法士の梨沙さんが言うには「後方重心の問題」なんだそう。
さらに全体のホールド性が弱いこと。
「かかと部分に高さがあれば、つま先にも重心が乗って転びにくいかも?」
そんな話し合いが皆さんの中から出ます。
素人の私はよく分からないけれど、オーダーメイドの靴作りは難しいということはわかります。
「もう一度作り直してみますね」と、最終調整は靴職人の平松さん(義肢装具士の知識を習得中)に託しました。
念願のファーストシューズに感動
足の採寸から4ヶ月。
我が子のファーストシューズ がついに納品されました。
▲興味津々に靴を見つめる我が子
実際に履いてみます。
よいしょ、と。
履き口のゴムがきつめになっています。
靴底のかかと部分も少し高く改善。
足首のバンドをマジックテープでしっかりし固定して、と。
歩いてみると、どうだ!?
私「わあー全然脱げない」
スタスタスタ。
得意げにどこまでも歩いていく我が子。
転ばない。
つまずかない。
どこまで歩いてゆく我が子。
そんな様子を私も理学療法士の樋口夫妻も笑顔で見つめていました(笑)
オーダーメイドファーストシューズ を手にして
4ヶ月、短いようで長かった。
QUALIA FIELDの皆さんと靴作りを試行錯誤しながら、我が子の成長を見守ってきたんだなーと目頭が熱くなります。
最後に、革があたって足が赤くなっている部分(発赤)を確認してもらいます。
これは、新しい靴に足がなじめばできにくくなるとのこと。
我が子の発赤は数分で消えたので問題なし!!
サイズがぴったり、完璧です。
使用期間は、3ヶ月が目安。
中敷きに足を合わせたときに、足先の空間が指1.5本分あるかで確認。
ちゃんと1.5本分あります。
まだまだ履けそうで嬉しい!!
QUALIA FIELDの皆さん、素敵なファーストシューズ をありがとうございます。
いっぱい履いて想い出を作っていきますね!!
靴と共に成長していく我が子に泣ける
令和2年の冬。
小春日和の午前、ファーストシューズを履いてお出かけしました。
すっかり、サマになっています。
▲モデル立ち?どこぞのファッションリーダー(笑)!?
▲緑のループタイは靴のアクセントに&履かせる時に役立つ
歩行はとってもスムーズ。
上り坂だって、階段だって、つまずいたって靴は脱げません。
今日も我が子は、元気に歩いています。
▲靴の裏に溝(フレックスポイント)があるから疲れません。
▲よいしょ、よいしょ。一歩一歩上ります
もうこんなに歩けるようになったのかあ……
そんなふうに、慌ただしい日常でふと成長を実感するときがあります。
毎日、靴と共に成長していく我が子。
靴と人って一生の付き合いなんだなあ……
今回、フルオーダーメイドのファーストシューズ製作にかかわって、靴選びの大切さを知ることができました。
何より、家族以外の方々と我が子の成長を共有でき、ファーストシューズ にまつわる素晴らしい想い出ができたことが幸せでした。
きっと、その想い出はこれからも世界で一つしかない靴(宝物)を見るたびよみがえるはずです。
ファーストシューズ のデザインに込めた母の想い
私が靴に選んだデザインは、我が子(女の子)への「人生の旅への贈り物」です。
外側の黄色のミモザ柄は、「女性の強さと素晴らしさ」。
内側のリボン柄は、「人と人を結ぶ」を意味しています。
「たくさんの人と出会う素晴らしい人生になりますように」と願いを込めています。
そんな深い意味があったんかーい、ですよね(笑)
読者の皆さん、3回にわたる連載記事を読んで頂きありがとうございました。
既製品のファーストシューズ を選んで買うの素敵ですが、採寸から靴作りにかかわるオーダーメイドもオススメですよ♡