【わっぱ通信②】曲げわっぱ弁当箱の作り方大公開!工場見学&第2回座談会@和歌山海南
消費者参加型商品開発第2弾 ! !大阪オカンが曲げわっぱ弁当箱をプロデュース ! ?
ママオアシスは企業からのご依頼により、座談会という形で商品開発にご協力しています。
・消費者のニーズを理解できる
・企画段階からファン作りができる
とあって、世間でも注目されている消費者参加型商品開発という取り組みです。
前回、わっぱ通信①として「消費者参加型商品開発ママオアシス座談会」が開催された記事が掲載されました。
内容は、曲げわっぱ弁当箱を使っている人や、使ってみたい人がいろいろ言う座談会。
大阪オカンらしく、オブラートにつつまない発言が飛び交います。
わっぱ通信①↓↓
今回は「わっぱ通信第2弾」、ママオアシス和歌山出張編をお伝えします。
ママオアシス和歌山出張は、昨年に引き続き2回目。
和歌山とのご縁も広がってきています。
前回の和歌山出張記事↓↓
和歌山海南の曲げわっぱ弁当箱メーカー「野上工芸」工場へGO~!
2024年2月29日(木)、和歌山県海南市の野上工芸さんの工場見学へ出発しました。
海南市は大阪から意外に近く、1時間ちょっとで到着!
▲野上工芸さんの工場
工場の横には貴志川が流れ、和歌山出身のライターまゆゆは「この川で泳いだことがある~」と野上社長と盛り上がります。
▲工場からの景色
野上工芸さんは、和歌山でタンバリン、刺繍枠といった丸い木枠の物を製造しています。
なるほど、丸い木枠を作る技術がわっぱ弁当箱作りに活かされているのですね。
機能性バツグンの曲げわっぱ弁当箱ができるまで@和歌山 野上工芸
工場に足を踏み入れると、あちこちに木の製品が並び、木の香りがします。
▲従業員の方は木箱を組み立て作業中
製作工程のお話を伺いながら、曲げわっぱ弁当箱ができるまでを学ぶオカンたち。
工場内の機械は見たこともないものばかりで、工程ごとに、使う機械も変わります。
1つのわっぱ弁当箱を作るのに、いくつもの機械を使うんですね!
曲げわっぱ弁当箱の製作工程をご紹介!
ここからは、曲げわっぱ弁当箱ができる工程を簡単にご紹介していきます。
①木枠の継ぎ目を削る
1つ目の工程は、丸めた木の枠にある継ぎ目をフラットにする作業です。
野上工芸では円筒の状態で木を仕入れていますが、この時点ではつなぎ目に段差があるのです。
▲継ぎ目が目立ち、段差がある状態
円筒の内側にも外側にも継ぎ目があり、それぞれに使用する機械もヤスリも異なります。
強く押し当てると削りすぎてしまうし、弱ければ削れない……
長年の経験が必要になってきますよね。
▲左が削る前、右が削ったあと
継ぎ目がフラットだと、弁当箱を洗いやすく、菌が繁殖しにくいんです。
▲つなぎ目の状態を触ってみる!つるつるです!
枠の継ぎ目を極限まで少なくしてきれいな丸に仕上げる技術が、曲げわっぱ弁当箱に活かされているのですね。
②木枠を切る
2つ目の工程は曲げわっぱ弁当箱の木枠の部分を切り取る作業。
使う機械はこちら!
台下から歯が出ていて、回転した歯の上に木を置いて切っていきます。
原材料の木はシナ(科)・カバ(樺)・セン(栓)・栗の木などで、季節や用途で変わります。
③木枠に溝を作る
3つ目の工程は、曲げわっぱ弁当箱の「底」と「蓋」の部分をはめ込むために、木枠の内側に溝を入れていく作業。
高速回転する木枠の内側に、刃を入れて削っていきますよ。
削り具合はある程度機械で設定できますが、底と蓋をきっちりはめ込むには手作業での微調整が必要です。
▲内側に溝が入りました
④枠にはめ込む木を切る
4つ目の工程は、木枠にはめ込む木を切る作業。
四角の板を機械に挟みこみ、丸く切っていきます。
ママオアシス代表檜垣氏、木が切り取られる瞬間を激写!!
▲何か出てきそうなポーズ
できた丸板と木枠をのり付けし、はめ込んで器の部分は完成。
木枠に底の部分が、気持ちよくピタッとはまります。
これぞ職人技ですね!
蓋も同じ工程で製作し、合わせたら完成となります。
▲右が完成品。木によって色や模様が変わってきます。
工場見学では、曲げわっぱ弁当箱を作るのに多くの「手間暇」がかかっていることを知りました。
いくつもの機械があるので、もっと自動で作れるのかと思いきや、意外と手作業が多い!
ひとつひとつ職人さんの手仕事で作り上げられているからこそ、曲げわっぱ弁当箱を大切に使いたいですね!
大阪オカン、曲げわっぱを使って弁当づくりに挑戦 ! !
ところで、私たちは前回の座談会で野上工芸社長より、曲げわっぱ弁当箱をいただきました。
▲丸形の曲げわっぱ弁当箱
それからというもの、ママライターたちは曲げわっぱ弁当箱を使ってお弁当づくりに挑戦!
丸形のお弁当箱は、映える写真にはもってこい。
彩りや量を調節したり、詰め方を工夫したり、ママの個性が現れます。
曲げわっぱ弁当箱、実際使ってみてどうだった?座談会開催!!
工場見学のあとは、野上工芸社長のご自宅をお借りして座談会を開催しました。
▲前回の座談会後のアンケートをもとに意見交換が進みます。
前回の座談会でいただいた曲げわっぱ弁当箱を使ってみて感じたことを発表していきます。
・つなぎ目がないから洗いやすくて汚れが落ちやすい
・容量がちょうどよい
・もう少し浅い方がいいかもと思った
・付属のゴムバンドをはめるのに苦労した
・大盛にしても蓋がしめやすい
・収納袋やお箸など工夫がいるかも
など、さまざまな意見が飛び交います。
なかでも、みんなの意見が一致していたのは、付属品の「仕切りはなくてもいいかも」ということ。
仕切りがあると、ご飯の量がちょうど真ん中で仕切られてしまうので、調節できないことに気づいたからです。
付属品のゴムバンドについても意見が一致。
丸形のお弁当だと、ゴムバンドが飛んでいってうまくできないのです。
マジックテープの付いたゴムバンドなら、もっとスムーズに止められるのでは?
といった意見も飛び交っていました。
まだまだ進化中の曲げわっぱ弁当箱@和歌山海南 野上工芸
座談会では、「曲げわっぱ弁当箱の溝の部分を増やし、密封性を上げられるよう改良中」との社長のお話がありました。
お箸や収納袋なども、意見を取り入れていきたいとのこと。
「こんなの欲しかった」というお弁当箱ができあがるのが、ますます楽しみになっています。
次はどんなアイデアが出てくるのか、「曲げわっぱ座談会」は第3回目と続きますのでお楽しみに !
過去の消費者参加型商品開発事例はこちら
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