令和でも【当たり前】じゃない。 学校のトイレで気づいた現実

ちびマロン ちびマロン

 

学校のトイレを、じっくり見たことはありますか?

 

授業参観で教室を見ることはあっても、トイレまで目を向ける機会は多くないように思います。

 

授業参観、小学校の教室

 

PTAのトイレ掃除の募集を見て、たまたま参加したPTAのトイレ掃除

 

募集を見かけて、「一度子どもと一緒に掃除をしてみたい、普段の学校の様子も見てみたい。」そんな気持ちで足を運んでみることにしました。

 

トイレ大掃除に参加する保護者

 

子どもと並んでデッキブラシを持ち、掃除をしたときに初めていろんなことに気づきます。

 

自動洗浄トイレは当たり前ではない!?

 

息子が通っているのは、私立ではなく地域の公立小学校。

 

男子トイレの小便器(立って使用する便器)は、自動で水が流れるタイプではありません。

 

掃除の時間に、ホースで水を流すだけなのだそうです。

 

ということは、便器は常に汚れた状態で子どもたちはその便器から何かしらの跳ね返りを浴びている…!?

 

普通の公立小学校

 

令和の今でも、自動洗浄トイレが当たり前ではない学校があるという現実に驚きました。

 

まだ慣れていない子どもたちの姿

 

低学年のトイレでは、まだ使い方に戸惑っている様子が伝わってきます。

 

掃除のやり方が分からない子も多いのか、思うようにきれいになっていない部分もありました。

 

壁や手すりに汚れが残っている場所もあり、最初は絵の具かなと思ったほど。

 

絵の具ではないと気づいたときは、思わず手が止まりました…

 

生徒にトイレ指導する教師

 

先生から指導はありますが、限られた時間では行き届かない部分もあります。

 

子どもたちは学校生活の中で、少しずつ身につけていくのでしょう。

 

知らなかったのは、子どもではなく親のほうだった

 

掃除のあと「いまどき自動で流れないトイレがあるんだ」そんな驚きをPTAで話してみました。

 

すると、同じように「知らなかった」という声が。

 

さらに近所の友人に話したところ、別の学校ではすべて自動洗浄の小便器になっているとのこと。

 

同じ地域でも環境が違うことを知り、「なぜ息子の学校は違うのだろう」と疑問が生まれます。

 

PTAを通じて地域の議員へ相談してみると、返ってきたのは意外な言葉でした。

 

議員に電話

 

「自動洗浄の小便器になっている学校は、児童数の多いマンモス校だったり、老朽化に伴って新校舎へ建て替えられたりしたことが理由かもしれません。和式トイレや据え置き小便器が残っている小・中学校のほうが、まだ多いんですよ。」

 

教育委員会へ状況を伝えましたが、息子が通う学校は校舎全体の老朽化もあり、すぐの工事は難しいと回答がPTAに届きました。

 

学校設備は必要だとわかっていても、予算や工事の順序によって簡単には変えられません。

 

掃除に参加するまで、こうした背景を知る機会はありませんでした。

 

多くの子どもたちにとって身近な学校で起きている現実

 

TOTOなど6社で構成される「学校のトイレ研究会」が行った2024年度の全国自治体アンケートによると、児童・生徒用トイレについて「洋式が多い」と回答した自治体は65%にとどまりました。

 

すべて洋式化されている学校は、まだ一部に限られています。

 

和式や昭和のトイレ

 

私が見た光景も、決して特別なものではないのかもしれません。

 

全国の数字を見ても、学校設備はいま移行の途中段階にあるようです。

 

子どもたちが教えてくれた 「動かす力」

 

大人の動きとは別に、もうひとつの変化が。

 

高学年の子どもたちが学校環境について考え、自動洗浄トイレの設置を求める要望書を提出しました。

 

校長に要望書を提出

 

そして約半年後、改修工事が実現。

 

何が直接のきっかけだったのかは分かりません。

 

据え置き小便器は自動洗浄式へ、和式トイレから洋式へ。

 

さらに、外からの視線に配慮したついたても設けられ、子どもたちの声が形になりました。

 

改修されたトイレ

 

PTAは参加してみないと見えない景色がある

 

PTAと聞くと、「大変そう」「できれば関わりたくない」そんな声を耳にすることも。

 

実は、その気持ちは私の中にもありました。

 

けれど、実際にトイレ掃除に参加してみて、学校には手が行き届きにくい場所が多いことを知りました。

 

例えば、トイレの換気扇や体育館の扇風機には、息をのむほどのほこりが積もっていました。

 

この空気の中で子どもが毎日過ごしているのかと思うと、複雑な気持ちになります。

 

ほこりが積もった巨大扇風機

 

校内のあちこちにたまったほこりに気づき、PTAではできる人ができるときに、無理のない範囲で清掃しています。

 

子どもだけでは手が届かない場所を「誰かが静かに支えている」そんな光景があります。

 

※こうした取り組みは、あくまで息子が通う学校で見た一場面です。

 

静かな学校

 

新たな課題

 

校長先生によると、設備の修繕と違い、日常清掃に充てる費用の枠が設けられていない場合もあるそうです。

 

先生方が多忙を極めるなか、学校環境を維持していくことの難しさを感じました。

 

働き方改革が進み、教員の業務負担の見直しが求められる今、現場では新たな課題も生まれているようです。

 

PTA活動の清掃

 

これまで学校の環境は任せておけば大丈夫だと思っていました。

 

けれど実際は、多くの人の手や工夫に支えられていることを改めて知りました。

 

PTAを無条件に肯定したいわけではありません

 

ボランティアである以上、負担の偏りや継続の難しさがあることも事実です。

 

卒業とともに人は入れ替わり、活動をつないでいくことの大変さもあります。

 

 

それでも、実際に関わってみて初めて見える景色がある…

 

今回それを知りました。

 

「知らなかった」では終わらせないために

 

知らないままでいることは、もったいないだけではない。

 

見ようとしたとき、はじめて守れるものがあるかもしれません。

 

環境は、多くの人の関わりの中で少しずつ変わっていきます。

 

気づいた今、できることを考えていきたいと思います。

 

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この記事を書いたママライター

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