「できれば避けたいPTA」その中身とは?堺市PTA協議会のお二人に聞いてみました!
あなたは、PTAの活動をされたことがありますか?
小学校のPTA会長を担い、堺市PTA協議会に所属をしているお二人に話を伺いました!
まだPTAの活動をされたことがない方の参考になれば、うれしく思います。
▲お話を聞いた日はまだまだティソーダが美味しい季節でした
みんなが気になるPTA
PTAとは、parent-teacher-associationの略称。
家庭と学校(地域)が協力しあって
教育効果や地域との繋がりを強化するため、学校単位に結成された組織です。
「専業主婦の空いた時間を充てる仕事」が始まりだったとのこと。
時代は変わり、マルチタスクに毎日を過ごす女性に空いた時間はなかなかありません。
女性の会長や副会長のことを、母親代表を略して「母代(ハハダイ)」と呼ぶ学校もあります。
しかしジェンダー平等が叫ばれる今、その呼び方もなくしていく方向に。
最近では、共働きの家庭も増えましたね。
担える人が減りPTAがない学校もありますが、まだまだ少数のようです。
私がPTAにはいったキッカケ
私、ライターじゅんりんがPTAにはいったキッカケは、突然やってきました!
長男の小学校入学式に、PTAの委員を募っていたんです。
子ども1人につき、6年間のうち1回は必ずPTAを担うことがルール。
「絶対に早くに済ましておいたほうがいい」と主人に横から言われてその場で挙手!
3人目を妊娠中でしたが、安全委員という運動会や地域のお祭りの時に、見守り当番がある委員に所属しました。
やってみて気付いたことは、お祭りの見守り当番で無理な時間帯には参加を断っても大丈夫だったので、安心して取り組めるということ。
その分、運動会では率先して当番をやるなど、お互いに負担が偏らないような体制が取れているので柔軟な活動だと実感が持てました。
PTA会長を担うお二人のキッカケ
PTA会長を担い、さらに堺市PTA協議会にまで席を置くKさん(女性)とMさん(男性)に、最初にPTAにはいったきっかけを聞いてみました。
Kさん
Mさん
Mさんは正社員の仕事があるので、行けないときがあることを話した上での決断だったそうです。
PTAの選出も学校独自
PTAの選出方法も、学校それぞれのやり方があります。
推薦や立候補を募り、人数が最終的にどうしても足りなければくじ引きをする学校もあります。
私の子どもが通う学校では、まだ一度も担ったことがない人がくじ引きに参加するシステムなので、早いうちに役目を終わらせておくと安心というのは本当かもしれません。
先日のPTA協議会主催の堺市教育長の講演会では、PTA会長が登場するパネルディスカッションがありました。
ある会長の自己紹介では、「本部役員に推薦された手紙を子どもが持ち帰ってきた。好奇心旺盛な私は会長を選択した。」と話していました。
本部役員が推薦で決まることも驚きですが、好奇心で会長をされることにも驚き!
進学する学校のPTAのシステムを、事前に把握しておくと安心ですよ!
PTA活動の内容
私の子どもが通う学校のPTAはこちら。
本部役員(会長・副会長・書記・会計・総務・相談役・会計監査)
各種委員(学年委員・環境・安全・食育保健・図書・広報)があります。
定例運営委員会を2か月に1回の頻度で開き、学校状況や各委員の活動状況の確認・議案の承認を行います。
本部役員の仕事は、定例会議の資料作りや運営を中心に行い、学校行事のお手伝いや地域のお祭りなど自治会活動に参加します。
委員の仕事は、花壇のお花の手入れや、図書室の開室のお手伝い、学期末の大掃除を子どもと一緒に取り組むなど、主に学校の中のことを先生や生徒と協力しながら行います。
定例会議の頻度は、コロナ渦を経て毎月から二か月に一度に減少。
時代の流れに合わせてPTAも変わりつつあるのです。
PTA会長を担うKさんは改革派
現状、1年間はPTAを担って役割を交代する人が多いなか、改革を行うことはとても労力のいることだと感じます。
そんな中、KさんはPTA改革派。
これまで改革してきた内容
・月1回の定例会議を廃止
情報共有のための定例会議をやめて、LINEグループで共有。
学校からの相談や承認が必要な会議内容がある時に対面式の会議を行う。
・実行委員制を廃止
PTA役員の期間が1年間という縛りがあることで引き受けてくれる人が減っていることから、活動毎に都度ボランティアを募集することに変更。
・紙でのPTA新聞の配布を廃止
昨年度印刷ミスがあり、余分な費用がかかったため、スクリレというアプリを導入してアプリで配信に変更。
・制服と学用品のリユースを開始
きれいなまま使わなくなった学用品や標準服、体操服などを捨てるのは勿体ないとのお声から在校生向けに年2回、新一年生向けに1回の計3回リユースを開催。
この中で私が意外だったのは、実行委員制の廃止について。
「この日のこの時間に行事のお手伝いをしてもらえませんか」と学校がボランティアを募集をしたら人が集まりそうだと思ったのですが、あら勘違い!
改革派のKさんの学校では、委員を廃止してボランティア制を取り入れたけれどなかなか人が集まらないそうです。
わが子の学校での様子を見に行く時間も取れないほどに、子育て現役世代は仕事に専念しているのが現状。
委員制を元に戻すか、なくしてしまうかを今後も検討していくそうです。
PTAのメリット
PTAはなんだか怖い、面倒くさそう…と何かとネガティブなイメージがありますが、経験して楽しかったという意見もたくさんあります!
・学校内の様子がわかる。
・子どもの普段の姿がみることができる。
・教職員の方と身近にお話ができる機会が増える。
・学校のことで分からないことを相談できる人が増える。
・地域の方々と繋がることができる。
私は、本部役員は経験していないので地域の繋がりまでは遠いものの、参観日以外で子どもの学校での様子が見られることは本当にうれしい機会でした。
学校のことを会話に盛り込めるので、家庭内での子どもとの対話も深くなります。
PTAとは?まとめ
PTA会長のKさんは、このようにまとめてくれました。
やったほうが良いのかな…とお悩みの方はぜひいちど、PTA活動を担ってみてくださいね!
誰と活動するかも重要なので、ママ友を誘って活動するのもオススメですよ!
「子どもに教えたいお金の学び」開催
子連れ参加大歓迎の堺市PTA協議会主催「子どもに教えたいお金の学び」が開催されます!
講師はなんと!YouTube登録者数33万人の税理士・大河内薫さん。
堺市PTA協議会所属のKさんが、この講演会を中心になって企画されました!
Kさん曰く「高校生や中学生こそ聞いてほしい内容」
PTAだけではなく、どなたでもご参加可能です。
子どもに伝えたいお金の知識を学びに、ぜひ足を運んでくださいね!