【がきお物語 第5話】変わることができる人

代表あおむし 代表あおむし
がきおは確かに変わり始めた。

 

むねおに出会ったからか。

 

ぱぱてらすに行き出したからか。

 

もしくは両方か。…

 

どれがきっかけなのかはわからないが、確かに変わり始めた。

 

 

まず、帰宅時間が随分と早くなった。

 

以前は、本日中に帰ってくるかどうかという感じだった。

 

それが今は平均21時帰宅といったあたりだろうか。

 

早い時など、寝る前の子どもに会えてしまう日もある。

 

ただ、21時に帰ってきたところで、妻のワンオペ育児には変わりはない。

 

だから、がきお的にはまだまだだと思っている。

 

彼の夢は、定時に帰って家族一緒に夕食を囲むことなのだから。

 

 

それから、職場に「月に一度の早帰りデー」ができた。

 

全員定時で帰らなければならない日である。

 

これは、がきおの呼びかけにより実現したものである。

 

今流行りの「プレミア厶フライデー」のようなものだ。

 

当然ながら、早い帰宅はがきおに多くのメリットをもたらす。

 

疲れ方が全く違う。

 

自分の時間が増える。

 

夫婦の会話時間が増える。

 

そのことで、メリハリのつく一日になる。

 

つまり、仕事人間(仕事ばかりしている人間)ではなくなる。

 

また、妻にもメリットがある。

 

寝る時間が早くなる。

 

疲れ果てた夫の面を拝まなくてよくなる。

 

(これ、ほんとに嫌だった)

 

 

さらに、がきおのもう一つの変化。

 

それは、余程のことがない限り週末に仕事をすることがなくなったこと。

 

以前は、週末でも職場や自宅の書斎にこもることが多かった。

 

それを今は家族との時間に充てるようになった。

 

これは、なんといっても妻あおむしにメリットがある。

 

少なくとも、週末だけはワンオペ育児から開放されるのだから。

 

また、子どもにとってもメリットがある。

 

パパと遊んだり出かけたりすることで、ママとは違った遊びができるのだから。

そして、がきおにとってのメリット。

 

それは、寝姿を見れば一目瞭然。

 

今までママと子どもが『だんご3兄弟』のように寝ていたのが、今は息子ががきおにくっついて寝ているのだ。

 

おそらく、がきおにとって至福の瞬間であろう。

 

最近はこのようにがきおの仕事スタイル、生活スタイルが変わってきている。

 

がきおが変わりつつあるのには、いくつかの『理由』がある。

 

まず、家庭を持ってから、仕事との付き合い方について思いを馳せるようになり、残業をなくすことが彼の人生のテーマの一つになっていた。

 

つまり、がきお自身が残業の多い仕事スタイルを変えたいと思っていたことである。

 

次に、何事においても人は『自主的』であるべきことに気づいたこと。

 

つまり、がきお自身が、変わろうと動いたことだ。

 

これが、本当に大事なこと。

 

人を変えることはできない。

 

変わることができるのは自分だけ。

 

職場環境を嘆いていても仕方がない。

 

何かを変えたいと願うなら、自分が変わるしかない。

 

人を変えることはできない。

 

でも、自分が変わることで、他人に影響を与えて動かすことができる可能性はある。

 

しかし、あくまでそれは可能性に過ぎない。

 

他人が動くかどうかは他人次第。

 

強要することはできないのである。

 

 

そして、がきおが変わろうと動き出した頃、むねおやぱぱてらすに出会った。

 

実際に仕事人間から脱却し、180度生活を変えた男。

 

家族との時間を大切にしようと活動している男達。

 

同じ思いを持つ者の中に身を置くことで常に刺激を受け、モチベーションを維持することができる。

 

このように、

 

①がきおが変わろうと思っていた

 

②がきおが変わろうと動いた

 

③価値観を共有できる仲間がいた

 

これらのことが、がきおを変わらせたのだと思う。

 

それでもまだまだ過渡期である。

 

妻あおむしは、がきおに期待している。

 

自分は何もしていない。

 

むねおを紹介したくらいだ。

 

あとは、がきお自身が気づき、がきお自身が行動している。

 

自主的な夫の姿を見るのは、子どもの成長を見るようにおもしろい。

 

自主的であるからこそ、妻は温かく見守るのみである。

 

頑張れがきお!

 

妻は君を影ながら応援しているぞ。

 

つづく

 

この記事を書いたママライター

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