雪道の先に待っていた、突然の衝突事故【前編】~あと30分でゲレンデ、のはずだった~

楽しい雪遊びまであと30分、家族が乗った車で雪道走行中に起きた突然の事態
私はその日、兵庫県の某スキー場へ向かうために家を出ました。
運転席には夫、助手席には私。
後部座席には、9歳と4歳の息子が並んで座ります。

あたり一面は雪景色で、天気は晴れ!
スキー場への期待が高まっていました。
後、30分ほどでゲレンデに到着するだろう一般道を走っていたそのときです。

スピードを出して走ってきた対向車線の車が、突然ブレーキを踏みました。
次の瞬間、車体がくるっと横向きに。
「え?」
そして、その車はおよそ150メートル向こう側から、そのままスライドしながらこちらへ向かってきました。
ハンドル操作はしていないのか? 軌道修正も何もしないまま、どんどん迫ってきます。
夫も「うわー」と言いながら冷静に減速。
相手の車のスピードは、体感で40キロほどでしょうか。
その日は雪道で、路面は凍っていたのでしょう。
車は止まることなく、横向きのまま、確実に近づいてきます。

――え、何してるん?
横向きのままこっち来てるやん!
うわ、うわ、うわー、ぶつかる!
頭の中で、勝手にカウントダウンが始まりました。
5、4、3、2、1……
あーー、ダメだーーーー!
と同時にわたしは身体に力を入れ、両腕で顔を覆い、身を守る姿勢を取りました。
次の瞬間…

ドーン。
私たちの車は正面から、横向きになった相手の車と衝突しました。
凍った路面ですべった対向車と衝突… 事故直後の状況ととっさの対応は
ドーンという衝撃とともに、ぶつかった2台の車は完全に停止します。


▲わたしたちの車はフロントがボコボコに凹み、両サイドのフォグランプは外れました。
恐る恐る目を開けると、目の前には運転席側のドアがぺしゃんこに凹んだ車(二輪駆動車)がありました。
運転席と助手席には、若い女の子が二人。
ぐったりと動かず、力なく座っているように見えます。
私はすぐに後ろを振り返り、「二人とも大丈夫?」と声をかけました。
4歳と9歳の息子たちには、目立った外傷はなさそうです。
ただ、4歳の息子だけが「首が痛い」と泣きながら訴えていました。
夫はすぐに車を降り、対向車のほうへ走っていきました。
「大丈夫ですか?」
そう声をかけながら、夫は、まず相手の車のエンジンを止めました。
相手の車も、私たちの車も煙は出ていませんでしたが、火事の可能性があるからです。
冷静に判断してエンジンをすぐに切った夫はさすがでした。
夫は助手席側へ回り、ドアを開けて中を確認します。
「大丈夫ですか? 大丈夫ですか?」
返事はありませんでした。
窓ガラスは粉々に割れ、車内にはガラスの破片が大量に飛び散っていました。
二人の女の子は、意識を失っているようでした。
【後編】につづく
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