【参加レポ】東日本大震災「3.11」に想いを寄せて。陸前高田の一本松エールでつながるオンラインイベント

今年の「3.11」の日、あなたは何をして過ごしましたか?
「3.11に何かしたいけれど、何をすればいいか分からない。」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
毎年この日が近づくたびに、何かしなければと思いながら、でも何もできないまま過ごしてしまう。
私もその一人でした。
今年の3.11はご縁があって、あるオンラインイベントに参加することになりました。

東日本大震災から15年目の節目となる2026年3月11日、岩手・陸前高田の現地と全国7拠点をオンラインでつないで開催されたイベントです。
一般参加者も含めた約100名が集まり、震災から生まれたクラフトビール「一本松エール」で乾杯しながら、当時のお話や日常の備えについて語り合う2時間となりました。
今回のイベントは、陸前高田マイクロブルワリーを立ち上げた熊谷(くまがや)さんと、このイベントを企画した大河内(おおこうち)さんが中心となって実現されました。

▲今回のイベント開催のきっかけになった岩手県の遠恋複業課
この記事では、「3.11 イベント 岩手県オンラインフィールドワーク」の開催レポをお届けします!
3.11 東日本大震災復興イベント:陸前高田の現状と復興状況
イベントの参加拠点は、こちらの7拠点です。
・YUI NOS(宮城県仙台市)
・サザンガク(長野県松本市)
・ATOMica北九州(福岡県北九州市)
・BIZIA KOKURA(福岡県北九州市)
・Pre-UXイノベーションハブ(熊本県上益城郡)
・SCOP TOYAMA(富山県富山市)
・ママオアシス(オンライン/全国)
各拠点には、事前に一本松エールが配られていました。
イベントの流れはこちらです。

▲メインイベントでビールを全国一斉開栓!
各拠点をオンラインでつなぎ、イベントの概要と目的が伝えられます。
主催者の大河内さんは、「震災から15年という節目において、『あの日を思い出す防災だけでなく、この場所で生まれた挑戦とつながり』を伝えることが今回の目的」だと語っていました。
現在の陸前高田は道路や建物の整備が進み、だいぶ綺麗になったとのことです。
しかし、現在もまだ空き家が多く存在し、残っている課題も多いそう。
大津波が押し寄せた高田松原海水浴場には、もともと7万本の松の木がありました。

▲陸前高田市公式HPより引用
そのなかで1本だけ流されず残った松の木が、一本松エールの名前の由来になった「奇跡の1本松」です。

▲陸前高田市公式HPより引用
高田松原が元の姿に戻るのには、約50年かかると言われています。
東日本大震災から生まれた奇跡のクラフトビール「一本松エール」
このイベントのポイントとなる奇跡のビール「一本松エール」の紹介が始まります。

▲クラウドファンディングのページより引用
一本松エールについては、こちらの記事で詳しくご紹介しているので、ぜひご覧くださいね。
震災後、陸前高田市に戻り、醸造家になった熊谷さんのお話
一本松エールを陸前高田で作り始めた、熊谷さんからお話を伺いました。
熊谷さんは、震災後に東京から地元の陸前高田に戻り、カフェをオープンします。
そこに、地元のりんごを使ったビールを作らないかと声がかかり、プロジェクトが立ち上がりました。
そして、市役所の紹介でニューヨーク在住のデザイナー「小林耕太さん」と出会います。

▲クラウドファンディングのページより引用
小林さんは、復興のためになにかできないかとニューヨークで「一本松ビール」を醸造し、チャリティーイベントを開催していました。
のちに、小林さんが陸前高田を訪問し、陸前高田の醸造所「CAMOCY(カモシー)」内の「陸前高田マイクロブルワリー」で一本松エールの醸造が始まります。

ビールづくりの原点は「好き」という気持ち
小林さんは、自らビールをつくるほどのクラフトビール好きでした。
熊谷さんは、実家に戻った際に「りんごのビールをつくる」という話が持ち上がり、「やるしかない」と一歩を踏み出したことが、今につながっています。

▲クラウドファンディングのページより引用
根底にあるのは、「やりたい」「好き」というシンプルな気持ちです。
そこにタイミングやご縁が重なり、形になっていったことが伝わってきました。
全国をつなぐ!一本松エールで「想いを味わう時間」
イベント始まって30分後、いよいよ全国の拠点で一本松エールの一斉開栓が行われます!
大河内さんの「開けていきましょう!」の言葉を合図に、各拠点で同時に開栓!

参加者の気持ちが盛り上がっているのを、画面越しでも感じることができました。
クラフトビールってフルーティーな感じや、軽い感じのイメージなのですが、一本松エールはしっかりとした苦みと飲みごたえがあります。
そして、最後にふわっと柑橘系の香りがするんです。

参加者からは、「めちゃくちゃ美味しい!」「香り高くて美味しい」の声や、「一本松をかじっているような感じ」とユニークな感想も寄せられました。
東日本大震災から学ぶ「防災意識と地域への関わり方」
今日をきっかけに、普段後回しになりがちな防災準備を進めてほしいこと、震災の教訓を未来に伝えていく重要性を全員で認識して、イベントの締めくくりとなりました。

▲クラウドファンディングのページより引用
私がとくに印象的だったのが、ATOMicaの社員 永田さんの言葉です。
永田さんは陸前高田市出身で、陸前高田の醸造所「CAMOCY(カモシー)」がある気仙(けせん)町が地元。
陸前高田は大切な家族や友人が亡くなった場所であり、ここが教訓として命をどのように守っていくかを考えるきっかけになることが重要だとお話してくださいました。

現在、街中には多くのお店があり、さまざまな想いや決意をもって再建されているため、足を運んでほしい。
震災について聞きにくいと感じるかもしれませんが、「震災当時はどうでしたか」という話を聞いてもらうだけで心の復興や自分の心の整理につながる人もいる、と教えていただきました。
やりたいという気持ちを言葉にして、初めて実現した 3.11復興イベント
熊谷さんは、「3.11に合わせて、陸前高田の今を伝えたい」という想いを、実は3年前からずっと温めてきました。
しかし、人手や準備不足もあり、毎年なかなか形にできずに時は過ぎていきます。
復興の様子を伝えたい気持ちはあっても、県外の人に届ける方法が限られていたのも課題でした。
そんななか、大河内さんとの偶然の出会いがあり、熊谷さんは自分の想いを言葉にしました。
そして今回、全国でコワーキングスペースを運営するATOMicaのつながりを活かし、熊谷さんの想いがついに実現!

全国7つの拠点と協力することで、ようやくイベントとして形にすることができました。
「一本松エール」を味わいながら、岩手でがんばる人たちの存在を知ってもらうこと、「現地に行ってみたい」「この人に会ってみたい」と思うきっかけづくりにもつなげていきたいという熱い想いを受け取りました。

偶然の出会いから始まった今回の取り組み。
一度きりのイベントではなく、岩手の今や挑戦を伝え、応援してくれる人を増やしていく大切な一歩です。

▲クラウドファンディングのページより引用
すぐにできる復興支援は、意外にたくさんあるんだなと気づきました。
・知ること
・聞くこと
・誰かと同じ日に乾杯すること
・一本松エールを買うこと
・誰かに話すこと
・現地に観光に行くこと
それだけでも、つながりは生まれます。
「あなたは明日、何ができますか」
イベントの最後にそう問いかけられました。
私も、一本松エールを周りに話し、大切な人に贈ろうと思います。
そして、この想いを受け取り、一本松エールを取り扱ってくれる飲食店がもっと増えるといいなと思っています。
来年の3.11にも、また一本松エールで想いを味わいたいと思います。
【お取り寄せ情報】
●【寄付ができる限定醸造】一本松エール4本セット
価格:6,900円(税込)
※1本につき100円が寄付されます。
※要冷蔵、クール便発送。
▼オンラインショップはこちら
陸前高田マイクロブルワリー 公式ストア
▼最新情報はInstagramをチェック!
@rikuzentakata.m.brewery2020
※この商品はお酒です。20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。賞味期限等、詳細は公式サイトをご確認ください。
