【がきお物語 第10話】がきお、童心に返る

代表あおむし 代表あおむし

これは仕事人間だった男が、心機一転イクメンを目指すノンフィクション物語である。

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がきおの妻あおむしは子どもが生まれてからというもの、長らくワンオペ育児をしてきた。

 

その大変さを夫が身をもって味わう「ワンオペ育児体験キャンペーン」が開催された。

 

がきおはこれに参加していたのだが、半年間の任務を無事完遂した。

 

「そんなキャンペーンどこで募集してたのかしら」

 

「うちも申し込みたかったー!」

 

そう思われた読者の方。

 

キャンペーンと銘打ってはいるものの、これは我が家で勝手に開催していたものなので、対象者も参加者もがきお一人である。

 

 

さて、毎週土曜日は丸一日ひとりで子どもを見るという任務を半年間やりきったがきおの感想を聞いてみた。

 

「半年間どうやった?しんどかった?」

 

「いや、どちらかというと楽しかった」

 

「どのへんが?」

 

「だって子どもと同じ生活するんやもん。楽しいやん。」

 

 

子どもと一緒に遊びに行き、子どもと一緒にごはんを食べ、子どもと一緒に寝る。

 

なるほど、この半年間、がきおは土曜日だけ子どもになっていたのだ。

 

 

がきおの息子は鉄分多めの南海男

 

遊びに行く先はたいてい南海電車に乗って行ける場所。

 

 

というより南海電車に乗ることが目的だ。

 

 

場所はなんばだったり和歌山だったり関西空港だったりと、南海電車に関する場所ならどこだっていいのだ。

 

 

「体力的に疲れたと思ったことは?」

 

「そういうときは各停電車に乗って寝る」

 

なるほど。

 

息子は鉄のなかでもいわゆる「聞き鉄」。

 

電車に乗るとエンジン音や車内放送に耳を澄ませ、決して騒ぐことはない。

 

兄の鉄分は妹にも伝染しているので、ふたりでじっと電車に座っている。

 

ここでがきおは仮眠をとるわけである。

 

 

つまりがきおは子どもの相手をするというよりも、子どもになって3人で遊んでいたのだ。

 

楽しいわけである。

 

今回のキャンペーンで完全なワンオペ育児を体験できたわけではない。

 

だって3食用意されているし、掃除・洗濯・買い物・送り迎え・その他もろもろの家事もしなくていい。

 

ただ子どもと遊べばいい、そんなキャンペーンだったからだ。

 

それはがきおも十分わかっているから、「主婦の気持ちを理解できたわけではない」と言う。

 

それでもこのキャンペーンを通して、がきおが子どもと一緒に過ごすのが楽しいと思えたことは大きな成果だ。

 

正直、妻あおむしはいまだに子どもと一緒に遊ぶのを楽しいとは思えていない。

 

そんなママは意外と多くいるのではと思っているがどうだろう。

 

掃除や洗濯、買い物、1日3度のメシの用意などあれもこれも同時にやりーの、その合間合間に子どもの相手をしーの、そうこうしているうちに幼稚園のお迎えにいきーの・・・

 

ママはじっくり子どもと向き合う時間がとりにくいのだ。

 

専業主婦でもそうなのだから、働いているママはもっとそうだ。

 

だから、パパが子どもと過ごす時間を定期的につくることはとても大切。

 

ママの息抜きになるだけでなく子どもの精神的安定にもつながるからだ。

 

そして一緒に過ごす時間が長ければ長いほど、子どもとの距離は近くなる。

 

それはパパにとっての幸せ

 

三方良しの「プチ」ワンオペ育児体験キャンペーン、今度はあなたの家でもやってみてほしい。

 

 

【がきお物語】第11話はコチラ>>>

この記事を書いたママライター

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