小児弱視ってなに?病院や眼鏡選びについて教えます。~小児弱視の治療編②~
前回、小児弱視について説明しました!
今回は、治療の要(かなめ)と言える病院や眼鏡選びについてお話します!
小児弱視の病院選び
娘が三歳児検診の際、紹介状を書いてもらいました。
検診では特定の病院を紹介してもらえないので、自分で探すことになります。
私は幸いなことに、職場に小児弱視のお子さんを持つ同僚がいたので、同じ病院で診てもらうことにしました。
同僚がこの病院を勧めてくれた理由は、
「子どもの扱いが上手な視能訓練士(しのうくんれんし)さんがいる」から。
視能訓練士とは?
小児の弱視や斜視の視能矯正や視機能の検査をおこなう国家資格を持つ専門技術職として日本では1971年に誕生しました。視機能のスペシャリストとして、乳幼児からご高齢の方まで世代を超えて皆さまの大切な目の健康を守るお手伝いをしています。
幼稚園の年少組に入ったばかりできちんと検査してもらえるか心配でしたが、思っていたよりも検査は短時間で終わりました。
出典 写真AC
検査を担当してくれたのは、男性の視能訓練士さん。
毎回、丁寧に説明してくれ、何歳でどれくらいの視力が出れば良いなど具体的に目標も提示してくれました。
病院選びの基準
娘は、一本目の眼鏡を作った8ヶ月後に九州から大阪に引っ越し。
引っ越し前の最後の検診で視能訓練士さんにどの病院が良いか聞いたところ、「視能訓練士がいる病院」との回答が(笑)
大阪に引っ越し、早速、眼科探しを始めることにしました。
引っ越し後、息子の四ヶ月検診があったので、保健センターで保健師さんに相談しました。
「視能訓練士がいる眼科教えてもらえないですか?」
親切な保健師さんは、視能訓練士がいる市内の病院をピックアップしてくれました。
それを参考に、近所の視能訓練士がいる病院を選択。
しかし、その病院の定期検診では思うように視力が出ず(視能訓練士さんとの相性もあるかも)…。
見兼ねた医師が、
「僕は子ども専門じゃないから、小児弱視専門の先生を紹介しますよ」
と、紹介状を出してくれました。
今、通っている眼科はいつも混んでいますが、先生も視能訓練士さんもとても丁寧で、
良い病院に巡り合えて本当に良かったなと思っています。
小児弱視児あるある「眼鏡をかけない問題」
療育の現場でもよくありましたが、小さい子ほどわずらわしくて眼鏡をかけません。
でも、眼鏡をかけないと治療にならないんです!
確かに今まで何もなかったところに眼鏡があると、うっとおしい…。
娘は、初めてめがねをかけた時に、
「わぁ、めっちゃ見える~!」
と、感動していました。
「今まで全く気付かなくてごめんね」
と私は思いましたが、同時に「今が治療にベストタイミングだったのかな」とも考えました。
娘は見えることがうれしくて、眼鏡を常時着用してくれたおかげか!?
二回目の眼鏡作成時、なんと遠視の度数を一つ下げて眼鏡を作ることができました!
小児弱視児の眼鏡選び
子どもは、大人のように眼鏡を貴重品扱いしないので、おもちゃのようにどこかに放っておいたり、投げたり、予想外のことをしでかします。
我が家は投げたり、戦いごっここそありませんでしたが、外したまま行方不明は多々ありました。
また、普通に生活をしていても壊れてしまうことも…。
子ども用おススメ眼鏡ブランド「トマトグラッシーズ」
一本目はこちら一択!
なぜかというと、眼鏡がパーツごとに交換できるから!
この眼鏡は、付属で
・鼻の替え
・パッド
・ずれ落ち防止ベルト
・先セル
が付いています。
▲部位の名前が意外と難しい
鼻パッドは一度交換、テンプル(つる)の部分は欠けて、実費で交換しました。
本来、パーツに分かれていない眼鏡だと丸々フレームを替えないこといけないところ、トマトグラッシーズの眼鏡だったので、一部交換で済みました。
購入時には、テンプルの色を自分好みに変えたり、
顔幅に合わせたサイズが数種類あるので、自分の顔にぴったりの眼鏡を選ぶことができます。
ややおしゃれさに欠けますが、眼鏡に慣れない一本目は、トマトグラッシーズをオススメします!
小児弱視治療用の眼鏡は、保険適用になります!
申請書を健康保険組合や市役所に提出、眼鏡代が還付されるのですが、ちょっと準備するものが。
次回は、小児弱視と診断され、眼鏡を購入した後の手続きについてライターじゅんりんがお伝えします!