学校では教えてくれない!バッタの大量発生、オーストラリア全土を襲った大火災の原因は・・・
昨年12月の金曜日の夜、環境活動家谷口たかひささんをお迎えし、気候危機のお話会を開催しました。
谷口たかひささんのお話会小学生バージョン
10月にもお話会を開催しましたが、今回のお話会は子どもバージョン。
≪満員御礼≫ママオアシス史上最大イベント!谷口たかひささん「小4が分かる気候危機」×まるまりさん「食品添加物と自己肯定感」のコラボお話会@難波
子連れまたはご家族そろっての参加が多く、募集開始から2日で即満席に!
▲保護者が後ろでまるで授業参観
今回は、無添加生活を13年以上続けているインスタグラマーのまるまりさんもゲストにお迎え。
食や自己肯定感のお話も加わって、ママオアシス読者にとって、より興味深いお話会となりました。
▲9ヶ月半で402回目の谷口さんのお話会に総勢80名が参加。
設定は小4以上ですが‥
大人だけではなく、小学校や中学校でも講演会をされている谷口さん。
公演時間は大人バージョンより短く、1時間程度。
スライドは主にひらがなで書かれ、写真や映像が多く、低学年の子どもたちも終始夢中に。
▲未就学児も夢中
大人も子どもも驚愕!地球の今
昨年世界中を騒がせたサバクトビバッタは、雨が原因で大繁殖したもの。
つまり、原因は異常気象です。
「みんなの顔より大きなバッタが大繁殖し、作物を荒らしながら大移動している」
この事実には大人も子どもも青ざめます。
オーストラリアの森林火災は自然発火
コアラが好きなユーカリの葉っぱは、油分を多く含みます。
そのため、気温が40度以上になり空気が乾燥した状態が続くと自然発火を起こすことがあります。
これが原因で起こったオーストラリアの大火災では、30億という数の動物が焼けて死に至ったと言われています。
日本に多く生育している松の木も、油を多く含む木。
温暖化によって日本でも同じようなことが起こりはじめても、おかしくはないのです。
私たちは、地球の危機をどれだけ自分事としてとらえることができるでしょうか。
こちらは、ある年のオーストラリアの大晦日の光景。
家族で楽しく過ごすはずが、みんなビーチに避難し、火の海になった街を眺めています。
この他にも、学校やニュースでは報道されない衝撃的な事実が次々と紹介されました。
気候保護に関する詳しい内容はこちらの過去に実施のお話会レポをぜひ確認してみてください!
自由と権利のお話
子どもと一緒に参加して「わたしはわたし・ぼくはぼく」について教わったのがうれしかったというご意見をいただきました。
人には生まれつき自由と権利が備わっています。
それらは誰からも侵されてはいけないし、逆に自分も、人の自由や権利を侵してはいけない。
ヨーロッパでは、このことを徹底的に学ぶのだそうです。
しかし!! 日本では、こちら。
日本では「やってはいけないこと」「やらなければならないこと」=義務だけを教えます。
自由と権利を知らず義務ばかりに縛られていると、不自由で苦しい思いをしながら生きる人が増えてしまうのです。
自己肯定感が低い日本人
内閣府が日本人と諸外国に行った調査において
「自分に満足している?」
「自分には良いところがある?」
「自分に誇りを持っている?」
というポジティブな質問に対して、日本人の答えはすべて最下位。
逆に、一週間以内に
「憂鬱だと感じた?」
「つまらない、やる気が出ないと感じた?」
「悲しいと感じた?」
というネガティブな質問に対しての答えはすべてトップ、という結果が出ています。
「他人に迷惑をかけなければ、何をしようと個人の自由だ」
この問いに諸外国の平均は80%がYESと答えたのに対し、日本はたった40%しかYESと答えていません。
自由と権利は誰にでもあることをしっかり教わり権利脳を持つことができると、「自分の人生だから」と生きやすくなるのです。
▲権利脳を持った子ども達を増やしていきたい
子ども目線で伝える
「一度しかない人生を、後悔しないように好きに生きてほしい」
子どもの目を見て一生懸命伝える谷口さん。
自己肯定感は、人と比べられると下がると言われています。
人と比べられたら「わたしはわたし」って、心で唱えたらいい。
そう唱えていれば、筋トレと同じで心もトレーニングされて強くなります。
「生きてるだけで100点満点」
と、教えてくれました!
子育て中の私たち母親も、子どもたちも、まずは自分を大切にして自分を好きになり、その先に、周囲や地球を大切にする心を育みたいですね!
何事においても、自分の心の土台が整っていることが大前提なのです。
小学生用のDVDがあります
低学年でも一生懸命メモにとります。
このメモをとったお子さまは「この勉強がまたしたい、次はいつあるの?」とまで言ってくれていたそうです。
そして、高学年もしっかりメモに取っていました。
お話会のことをノートにまとめた息子は、ノートを学校に提出。
「学校に谷口さんを呼びたい」と書きました。
コロナ渦にあり、学校へ外部から人を招致することが難しい今ですが、担任の先生はすぐに谷口さんの講演会をYouTubeで確認し、授業で谷口さんのお話会を取り扱ってくださりました。
先生は「海外と日本の教育観の違いを感じた」とコメントをくださり、今後の授業でもSDGsを積極的に取り入れる、と息子に話してくれました。
本当はリアル招致が熱量が伝わり好ましいですが、どんな形であってもこのお話会を多くの人に届けることは大切なことですね。
お話会後のアンケート
以下はお話会後のアンケートや、授業後の小学生の感想です。
「小6男子、人生が変わった」
「周りに知ってもらうことから始める」
「自分達がゴミを出すことで動物達が死んでしまうなんて思ってもみなかった」
「一人一人が理解して行動することで世界は生まれ変わるんだなぁと思った」
「地球温暖化という言葉だけ知っていて、どういうものか知れた」
「自分たちでも協力できることがあると分かった、マイバックを持ちます」
「今、地球はピンチなのだと思った。だからレジ袋も断って、好き嫌いもせずに少しでも力になるから、少しでも良くなって!!」
とても、純粋で率直な感想です。
知ることで子ども達のほうが、大人よりも真剣に、即行動を起こすのではないでしょうか?
子どもに負けず劣らず、楽しみながら、地球を守るために私たち一人ひとりが行動していきましょう!