1週間保存できてアレンジ自在!陰陽論を取り入れた野菜たっぷりレシピ「重ね煮」のススメ
料理が苦手な私ですが、最近週に一度ある作り置きをしています。
毎日使う野菜の旨みがたっぷりつまった調理法、それが・・・
重ね煮
重ね煮とは、野菜をとある順番で重ね入れ、塩のみで煮る調理法です。
野菜の水分と塩のみで調理するため旨味が逃げず、野菜の濃い味を感じることができます。
また、冷蔵庫で1週間ほど日持ちするのが主婦にとって嬉しいところ!
▲ACより引用
できあがった重ね煮は、そのまま食べても美味しいのですが・・・
メインから副菜までさまざまな料理にアレンジできるんです!
そこが今回紹介したくなった一番の理由です。
▲様々な料理に変身します!
重ね煮は、重ねる順番が大事!
冒頭で「とある順番で」と書きましたが、重ね煮は食材を重ねる順番が重要です。
ここでポイントとなってくるのが東洋哲学の「陰陽論」。
自然界のすべてのものに陰と陽のエネルギーが存在するという考え方です。
▲写真AC
人間は陰と陽の間(=中庸)でバランスがとれている状態が健康なのだそう。
ですが、たいていの人はどちらかにエネルギーが偏りがち。
そこで、エネルギーを中庸に整えるべく、重ね煮では陰から陽へと順番に重ねます。
そうすることで、鍋の中で各エネルギーが対流をおこし調和されるという、なんだかすごい調理法なんです。
陰陽論で食材をわけてみる
では、野菜の陰陽とはどんなふうに分けられるのでしょうか?
陰性の野菜
陰性の野菜は、太陽の光を浴びて上にのびていくもの。
土から上に出て成長する葉菜や果菜をさします。
また、暖かい地域で育つ野菜や夏に育つ野菜など、体を冷やす効果のある野菜もそうです。
きのこや海藻類は、どの野菜よりも強い陰性になります。
陽性の野菜
陽性の野菜とは、地に根を張って大地へ向かうもの。
主に根菜をさします。
また、寒い地域で育つ野菜や冬が旬の体を温める効果のある野菜もそうです。。
魚介や肉は、どの野菜よりも強い陽性になります。
陰の野菜を鍋の下に入れる
まずは陰の野菜を入れ、上にいくにつれだんだん陽の野菜になっていくように重ねます。
下
きのこ類
海藻類
くだもの類
果菜類
葉菜類
いも類
豆類
穀物類
根菜類
上
重ね煮を作ってみよう
重ね煮の理屈がわかったところで、いよいよ作っていきましょう!
用意するものは、きちんと蓋のしまる鍋!
あとは食材と塩です。
今回私が作ったのは、生しいたけ、まいたけ、里芋、たまねぎ、人参、れんこんの重ね煮です。
手順
①鍋の底に塩をふる。鍋の大きさにもよりますが、塩小さじ1/4ほど(毎回目分量です)。
②野菜を切り、鍋の中に順番に重ねていく。
③上からも塩をふり、食べ物へ感謝し、食材が美味しくなるよう願いをこめて蓋をします。
④弱火にかけて30分煮る。
完成!!
重ね煮は、野菜の切り方に注意!
ここで気をつけたいのが、野菜の切り方。
野菜は、エネルギーを分断させない切り方をしましょう。
生しいたけはまわし切り
軸を取り、かさを半分に切る。
中心から外側にむかって包丁をいれ、放射状に切っていく。
八等分など、大きさを合わせて切ります。
まいたけは小房にわける
しめじや、えのきがあれば、ざく切りに。
里芋はいちょう切り
皮をむいて縦4等分し、端から厚めのいちょう切りにする。
玉ねぎはまわし切り
玉ねぎを縦半分に切り、切り口がまな板に垂直になるように置き、外側から中心に向けて包丁を入れる。
薄いくし形に切っていき、一枚切っては玉ねぎをまわし入れ、放射状に切っていく。
人参
縦半分に切り、切り口を下にしてまな板に置く。
さらに縦に半分に切ってから、端から2ミリの厚さで切っていく。
れんこん
縦に4等分して、端から3ミリの厚さに切っていく。
重ね煮をいろいろアレンジ!
重ね煮を使ってこんな料理を作ってみました。
八宝菜
▲豚肉やチンゲン菜をたして
カレー
▲じゃがいもやお肉をたして
あんかけ
▲今回は豆腐にあんかけ
春巻
▲お肉と春雨、筍やもやし等をたして
きんぴら
▲醤油みりんゴマ油で煮詰めて
つみれ汁
▲みじん切りしてつみれにイン
マリネ
▲枝豆や大豆などと一緒に
みじん切りの重ね煮なら、ふかしたジャガイモと混ぜて野菜コロッケにもできます。
肉団子やハンバーグに野菜を忍ばせちゃうことだって可能。
ズボラな私は何種類もの重ね煮を作る気力がないので、できあがった重ね煮をみじん切りにしてアレンジしています。
主婦は毎日の料理に追われているので、そこは肩の力を抜いて!
自分が心地よいと感じる自己流でOKです。
ちなみに、私が参考にした動画はこちら。
きのこ、たまねぎ、人参の基本の重ね煮が作れますよ!
ぜひ日々のメニューに重ね煮を取り入れてみてくださいね!