夏休みの宿題助け隊!元国語教師のママライターが伝授する「伝わる読書感想文の書き方」
夏休みの宿題は、子どもの力だけでやってほしい。
でも読書感想文はそうはいかない、ってことはありませんか?
ママオアシスライター内で聞いてみたところ
「本の選び方を失敗した」
「書き方を説明するのが難しい」
「原稿用紙内におさまるよう調整した」
など、苦戦した声が。
私は、元国語の先生。
これまで、たくさんの読書感想文を見てきた経験を活かし
①本の選び方
②読書感想文の書き方
のポイントをお伝えします。
▲今回は、読書感想文が初めて、または苦手な子ども向けのこの本を参考にしています。
本はどこで探せばいい?
読書感想文の本を選ぶなら大型書店がオススメです。
堺市のイオンモール堺鉄砲町店の本屋なら、キッズコーナーが設置♪
これなら、ゆっくり本を選べますね♡
ちなみに、イオンモール堺鉄砲町店にはこんなお店も!
本はどうやって選べばいい?
子どもが本を選ぶ前に、次の条件を伝えましょう。
【本を選ぶ条件】
①子どもが気に入った(興味がある)本
②子どもが最後まで読める本
とはいえ、本選びに悩んでいたらお助けを!
【ケース 1 】 興味がある本がわからない場合
本のジャンルは、フィクション(物語)とノンフィクション(伝記、ドキュメンタリーなど)があります。
たとえば好きなスポーツ選手がいるなら、その選手が書いたノンフィクションを提案してみては?
【ケース 2 】 最後まで読める本かわからない場合
本屋さんにある読書感想文用の課題図書や推薦図書といったコーナーの本は、小中学生向け。
そこに気に入った本がなければ、「角川つばさ文庫」「青い鳥文庫」といった「ジュニア向け文庫」を提案してみては?
読書感想文を書く前に
そもそも読書感想文って何?
それは、
「本を読んで、自分がどう考えどう思ったかを書く作文」
書くことで、「人に的確に伝える力」が身につくものです。
では、自分の考えを的確に伝えるにはどう書けばいいのでしょうか。
これを子どもに説明するために、2つの便利アイテム(①「構成の見える化」原稿 ②ブロック原稿)を作成してみましょう。
ちょっと面倒くさいかもしれません。
でも、原本を残して、コピーして使えば毎年使えますよ♡
【用意するもの】
・ペン
・はさみ
・ふせん・・・字が書き込めるもの(細長・四角どちらでも)
・原稿用紙・・・練習用3枚×2セット・清書用3枚
※小学生だと3枚ずつ、中学生だと5枚ずつご用意ください。
※清書用は、学校で配付されていればそちらを使いましょう。
便利アイテム① 「構成の見える化」原稿
赤ペンで、練習用の原稿用紙3枚を半分ずつ囲い、写真のように書き込みを。
原稿用紙5枚の場合は、原稿用紙半分(200字)
ずつ、承と転と結を増やしましょう。
※200字分余りますが、ここは調整で使いましょう。
読書感想文の構成は、小学校低学年なら「はじめ・なか・おわり」の三つ。
高学年以上なら「起・承・転・結」の四つで説明を。
それぞれのまとまりの内容・字の分量がわかりやすいですね♡
便利アイテム② ブロック原稿
赤ペンで残りの練習用原稿用紙3枚を3行ずつ囲み、写真のように書き込みを。
▲3行ずつ囲むと20ブロックできます。
これを先ほど作った「はじめ・なかおわり」又は「起・承・転・結」ごとにハサミで切り分けます。
1ブロックごとに切ってもいいですね。
「1にタイトル、学年と組、名前を書くよー」
「2,3,4に書くのは、本を読むきっかけ・理由やったねー」
このように、「構成の見える化」原稿を見せながら、説明しましょう。
あとは、子どもが本を読んで、切り分けたブロックにその内容を書いていけばOK!
ピンチのとき、ふせん
でも、読書感想文が初めて、苦手な子どもにはまだ難しいかも?
その場合は以下の2つのテクニックを使ってみてください!
① 「質問&ふせん法」
これは、おうちの方が子どもに質問し、その答えをふせんにメモしていく方法です。
・本を読む前に質問→ふせんメモ作成
「本を読んだきっかけと理由は?」
・本を読んだ後に質問→ふせんメモ作成
「本を読んで考えたことは?」
と、起承転結ブロックごとの内容の質問をします
② 「ふせん法」
こちらは子どもだけでできる方法です。
本を読む前と読んでいる途中に、起承転結ブロックごとの内容の質問に回答し、ふせんにメモしていきます。
できあがったふせんメモは、「構成の見える化」原稿に分類して貼っていきます。
ふせんを使うと、ブロック原稿に書き込みしやすいですね。
字の分量は多少オーバーしてもOK!
さぁ、ラストスパート!
書き込みができたら、推敲へ。
【チェックポイント】
・文体の統一はできているか(だ・である/です・ます)
・誤字脱字はないか
・文のねじれはないか
・人を傷つけることは書いていないか
・原稿用紙の使い方は間違っていないか
・習った漢字を使えているか
・字は読みやすいか
チェックできたら、いよいよ清書用の原稿用紙に。
ここまで、おうちの方も子どももお疲れさまでした。
最後に、子どもに魔法の言葉をかけましょう。
「この本と出会えてよかったね」