梅雨のだるさ・むくみを薬膳でケアしよう!中医学で考える梅雨の食養生

ほほほ ほほほ

"梅雨のだるさやむくみを薬膳でケアする食養生"

 

梅雨になると「なんとなくだるい」「むくみやすい」と感じることはありませんか?

 

湿度が高く、雨の日が続くこの季節は、体調を崩しやすいと感じる方も少なくありません。

 

 

中医学では、こうした不調は「湿(しつ)」の影響と考えます。

 

私、ほほほは15年以上にわたりマクロビオティックや中医学を学び、2018年に国際薬膳調理師を取得しました。

 

今回は、日々の暮らしで実践してきた食養生の経験も交えながら、梅雨を快適に過ごすための薬膳をご紹介します。

 

 

まずは、ご自身の体調をセルフチェックしてみましょう。

 

梅雨の不調セルフチェック

 

以下の項目で、当てはまるものはありますか?

 

□ 疲れやすい

□ 食欲がない

□ 胃もたれしやすい

□ やる気が出にくい

□ 下痢・軟便になりやすい

□ むくみやすい

□ 頭痛がある

□ めまいがする

□ 体が重だるい

□ 気分が落ち込みやすい

 

3つ以上チェックのついた方は、中医学でいう「湿(しつ)」の影響を受けている可能性があります。

 

 

梅雨はなぜ体調を崩しやすいの?

 

中医学には「天人合一(てんじんごういつ)」や「整体観念(せいたいかんねん)」という言葉があります。

 

「人間も自然界の一部であり、同じ法則やリズムで成り立っている」という根本的な哲学です。

 

梅雨など湿気の多い時期は、体にも「湿」が溜まりやすくなり、むくみやだるさなどの不調を招きやすくなります。

 

 

体内に「湿」の溜まった状態が続くと、それが邪気となって「湿邪(しつじゃ)」と呼ばれ、体の不調を引き起こす要因になります。

 

梅雨の不調を招く「湿」とは?

 

湿には次のような特徴があります。

・重い

・ねばつく

・停滞しやすい

 

そのため、

・体が重だるい

・むくみ

・頭痛や頭の重さ

・湿疹

といった症状が現れやすくなります。

 

梅雨に弱りやすい「脾(ひ)」とは?

 

湿に弱いのが「脾」です。

 

中医学でいう脾は、現代医学の脾臓だけでなく、胃や十二指腸を含む消化機能全体を担う概念です。

 

脾は、「湿気」と「冷え」に弱い臓です。

 

▲梅雨の時期は、脾のケアが特に大切です。

 

梅雨の「湿気」と「冷え」で脾が弱ると、頭痛やむくみ、胃もたれなど、さまざまな不調が現れやすくなります。

 

「内湿」と「外湿」の違い

 

湿には「内湿」と「外湿」があります

 

梅雨の時期は内湿と外湿が重なることで、特に脾の不調が起こりやすいと考えます。

 

内湿(体の中から生まれる湿)

 

甘いものの食べすぎや冷え、ストレスなどで脾が弱り、体内で余分な湿が生まれ、水分代謝が低下した状態です。

 

対策
・香りの良い食材で巡りを促す(芳香化湿)
・胃腸を整える(健脾利水)

 

外湿(外気による湿)

 

自然界の湿気(湿邪)の影響によって脾が弱り、水分代謝が低下した状態です。

 

対策
・体表から邪気を取り除く(解表)
・胃腸を整え湿を追い出す(健脾化湿)

 

▲梅雨の時期は内湿と外湿の両方に気を付けましょう。

 

梅雨におすすめの薬膳食材

 

梅雨は、余分な湿をため込まない食事を意識することが大切です。

 

芳香化湿

 

香りの良い食材で気の巡りを促し、余分な湿を発散させます。

 

・紫蘇
・パクチー
・三つ葉
・茗荷
・生姜
・山椒
・カルダモン
・柚子
・みかん
・金柑
・陳皮

 

健脾利水

 

脾の働きを整え、水分代謝を助けます。

 

健脾(脾の働きを整える食材)

 

・穀類
・豆類(小豆・枝豆・そら豆・黒豆など)
・とうもろこし
・きのこ類
・かぼちゃ
・さつまいも
・山芋
・にんじん
・栗
・鶏肉
・鮭
・イワシ
・鱧

 

利水(余分な水分を排出しやすくする食材)

 

・はと麦
・豆類
・菊芋
・とうもろこし
・金針菜
・冬瓜
・はまぐり

 

解表

 

発汗を促し、体表に停滞した邪気を取り除きます。

 

・生姜
・紫蘇
・葱白(そうはく)
・三つ葉
・茗荷

 

化湿

 

余分な水分や湿邪を取り除きます。

 

・海藻類
・豆類
・とうもろこし
・はと麦
・きゅうり
・冬瓜
・あさり
・白身魚

はと麦や小豆は、お茶にすると手軽に利水できます。

 

梅雨の時期は、冷たいものより温かいお茶がおすすめです。

 

※妊娠中にはと麦を摂取する際は、事前に医師へご相談ください

 

 

梅雨のおすすめ薬膳レシピ

 

ご紹介するレシピは、どちらも脾をいたわり、梅雨にたまりやすい湿を意識した献立です。

 

 

山芋とろろごはん

 

【材料】

・山芋
・紫蘇
・白だし
・醤油麹(または醤油)
・梅干し
・ごはん

 

三つ葉と蛤のお吸い物

 

【材料】

・三つ葉
・蛤(あさりでも可)
・絹豆腐
・酒
・塩
・醤油

 

そのほかにも、

○きのこや豆腐に野菜をたっぷり入れた鶏しゃぶ・鱧しゃぶ

○冷ややっこに生姜・茗荷・葱白(そうはく)・柚子皮を添える

○ごはんに紫蘇や三つ葉、セロリの葉を刻んで混ぜる

なども、梅雨の食養生におすすめです。

 

 

梅雨を元気に過ごす食養生のポイント

 

脾が整うと、自然界からの湿邪の侵入を防ぎやすくなります。

 

毎日の食事では、

・冷たいものを摂りすぎない

・甘いものを食べすぎない

・生ものや揚げ物は控えめにする

・ストレスをため込まない

ことも意識してみてください。

 

私自身、脾が弱いタイプなので、毎年この時期は枝豆やとうもろこし、小豆ごはんを意識して食べています。

 

コーヒーにはカルダモンをひと振りするのが、この季節のちょっとした楽しみです。

 

 

中医学では、季節に合わせて食べる「食養生」を大切にします。

 

梅雨の不調は、「年齢のせいかな」「疲れがたまっているのかな」と思いがちですが、季節の影響を受けていることも少なくありません。

 

 

毎日の食事を少し意識するだけでも、体は少しずつ変わっていきます。

 

まずは今日の食卓に、枝豆やとうもろこし、紫蘇など旬の食材を一品取り入れることから始めてみませんか。

 

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