パリコレデザイナーが始めた服を作らないSDGsな服屋!クローゼットに眠る衣類を思い出と共にリユース「from clothes(フロムクローズ)」@大阪市西区京町堀
本日は、親子で服の思い出話をしたくなる、サステナブルで心温まるお店をご紹介します。
それが、服を作らない服屋「from clothes(フロムクローズ)」です。
NHKやほかのテレビ大阪でも紹介されているので、もしかしたらもうご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
服から始まるSDGs!服を作らない服屋「from clothes(フロムクローズ)」
「from clothes(フロムクローズ)」があるのは、大阪市西区京町堀。
靭公園のそばにあるオーダーメイド専門の洋服店「セントオーディン」内です。
▲店内から見えるのは靱公園の美しい緑。
服屋なのに服を作らないってどういうこと? と思いますよね。
実は、「from clothes」は洋服をリユース(繰り返し使う)する服屋なんです。
「from clothes(フロムクローズ)」はただの古着店じゃない!
一般の古着屋では4〜5年前の服を古着というそうですが、ここにあるのは何十年も前の服。
私たちの親や祖父母世代の方々が、処分できずにクローゼットに大切に眠らせていた洋服達です。
・華やかなバブル時代を共にした服
・一から丁寧に仕立てられたネーム入りのオーダーメイド服
・海外で買った憧れのブランド服
など、どの洋服にもたくさんの「思い出」や「ストーリー」がつまっています。
それに、当時の洋服は今よりも断然素材がよく、縫製もしっかりしていてデザインも凝っているんですよ。
タグには、どんなストーリーを持った洋服なのかが綴られています。
ストーリーとともに洋服をリユースするfrom closes(フロムクローズ)
思い出の服をストーリーと共に、再び店頭に並べてリユースする「from clothes」。
わたしも一着購入!
オーナーが選んでくれたのですが、着てみるととても可愛らしくて一目惚れでした。
このワンピースは、現在80代の女性が旅先で着ていたもの。
楽しい旅行の思い出がこの服にはつまっているのだと思うと、特別な気持ちになりますね。
服を作らない服屋「from clothes(フロムクローズ)」のオーナーはパリコレデザイナー
「from clothes」のオーナー 永井純さんは、プロのファッションデザイナー。
オーダーメイド専門の洋服店「セントオーディン」のオーナーです。
永井さんは、NHK朝の連続テレビ小説「べっぴんさん」や「マッサン」など多数のテレビ番組に衣装提供をしてきました。
「from clothesは、服を作らない服屋ですけど、私は昔から、そして今もセントオーディンで洋服を作っているんです!」
と、生き生きとした表情で話してくれます。
服を作りながらも、永井さんにはずっとこんな疑問が頭の片隅にあったそうです。
「世の中には服が溢れすぎている。こんなにも服が存在していて良いものなのだろうか?」
「from clothes(フロムクローズ)」を思いついたきっかけ
そんなある日、洋服のオーダー主から「クローゼットに洋服がたくさんあるのに、着る服がない」と相談された永井さん。
整理コンサルタントとしてお宅を訪問し、クローゼットの中をご本人と一緒に整理しました。
▲AC
ご本人が不要と判断した服を知人にあげるよう促し、何着かは循環させたのですが、あいかわらず手元にはたくさんの服が残ります。
そこで、永井さんは行先が決まらない服を引き取ることにしました。
持ち帰った服を学生たちに見せ、どんな方がどんなシーンでこの服を着ていたのかを話し、服の行き先を相談してみたところ・・・
「かわいい!」
「おばあちゃんの服って好き!」
「そんな思い出があるなんて共感する!」
と、思いもよらない言葉が学生たちの口から飛び出したのです。
学生の反応を見た永井さんは、引き取った服の循環先は「ストーリーに共感して商品を購入する若者たち」だと確信。
・服が溢れる世の中
・洋服の流行は循環すること
・共感したものに投資をする若者たち
これらのことがフッと天から降りてきて、アイデアがひとつに繋がった瞬間でした。
大量生産、大量消費、大量廃棄の時代は終わり
日本で1年間に焼却・埋立処分される服の量は、年間約48万トン。
「一日あたり大型トラック130台分の廃棄量」に驚くばかりです。
▲環境省ホームページより
大量生産、大量消費、大量破棄の今、洋服ははじめから余る仕組みになっています。
もともと余るように作られるし、仮に足りなくなったらまた追加で大量に作られるのです。
でも、長くアパレル業界をみてきた永井さんはこう言います。
「需要と供給のバランスを超えた作りすぎをやめる時代がきている。だからこそ、クローゼットに眠っている服をストーリーごと買ってもらえるのではないか、という考えに辿り着いたんです。」
やりたいことをやって、生きなさい。
母親から「人生一度きりなんだから、やりたいことをやって生きなさい」と言われ育った永井さん。
2016年10月には、念願だったパリコレの夢も叶えています。
「やりたいことをやって生きる」スタンスは、ママオアシスを楽しんでくれている読者の皆様に響く言葉ではないでしょうか。
永井さんからはとてもエネルギッシュな魅力があふれ出ています。
ぜひともそんな素敵な永井さんに会いにいって、お気に入りの一着を探してみてください!
素敵な洋服のストーリーを聞かせてくれますよ。
「from clothes(フロムクローズ)」に行くなら
服を作らない服屋「from clothes(フロムクローズ)」は現在、さまざまな場所でポップアップストアとして展開しています。
今回は取材ということで、特別にフロムクローズの服を展示していただいたのですが、普段は突然行っても出会えません。
もしフロムクローズを見てみたい場合は、ぜひ公式LINEで永井さんに連絡してみてくださいね。
オンラインショップもありますよ。
大阪市西区京町堀1-13-2藤原ビル2階
TEL
090-3350-4051
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ACCESS
大阪メトロ四つ橋線「本町駅」「肥後橋駅」それぞれ徒歩8分
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