火の上を駆け抜けろ!泉州の奇祭「やっさいほっさい」は迫力満点!
テレビカメラも来て、JCOMの地域ニュースでは必ず取り上げられているお祭り「やっさいほっさい」について紹介します。
奇祭中の奇祭!
やっさいほっさいは「泉州の奇祭」とも言われ、毎年12月14日に行われています!!
「奇祭!?」
「12月にお祭り?」
と思われる方も多いかと…
簡単に言えば、火の上を走るお祭りです。
どんなお祭り?
やっさいほっさいは、堺市西区にある石津太(いわつた)神社で行われます。
石津(いしづ)の浜に漂着した蛭子命(ひるこのみこと)を村人が助け、火を焚いて体を暖めたことに由来するお祭りです。
御神木(ごしんぼく)に願いを込めて奉納し、108束の御神木で積み上げられた「とんと」に火を灯します。
村人から選ばれた「戎(えびす)さん」が3人の足持ち・胴持ちに担がれ、火渡りをします。
このときの掛け声「やっさいほっさい」は、108束がなまったものだといわれています。
堺市指定無形民俗文化財に登録されているんですよ!
▲2018年のタイムスケジュール
平成最後のやっさいほっさい
2018年12月14日、やっさいほっさいに行ってきました。
これは15時頃の様子。
108束の御神木を積み上げています。
▲御神木は大きさが違うので、倒れないように考えながら積みます
これは20時前の様子。
昼間積み上げた御神木に竹や藁も入って「とんと」が完成しています!!
写真からはわかりませんが、「やっさいほっさい」と書かれた提灯も付いています。
20時ごろ、火付け神事
これから神事が行われるという合図の太鼓が鳴り、照明が落とされて真っ暗になります。
神社から火付け役の人が火を持ってきて、「とんと」に火入れを行い、青年団の人が藁で「とんと」をたたきます。
このあと御神木がどっちに崩れるかで吉凶を占います。
東に倒れたら豊作、西なら豊漁なのだそう。
20時半ごろ、火伏せ神事
火が半分以下になってくると、長い竹を使って御神木の山を広げ、火を弱めていきます。
21時ごろ火が落ち着いてくると、いよいよ火渡り神事!
本殿側から戎さん役が担がれてやってきて、「やっさいほっさい」の掛け声とともに3回火渡りを行います。
21時20分ごろ、一般火渡り。
なんと、一般の人も火の上を渡ることができます!
火の上を渡り、厄除け・新年への祈願をします。
私たち家族もみんなで渡りました。
娘はパパに抱っこして走ってもらいました。
ドキドキしながら走ると、思っていたより熱さが伝わってきました。
中には火の粉に包まれながら走る人も!
火傷には注意。
20時40分ごろ、水を掛けて、御神木でできた炭を拾います。
残り炭には厄除けや無病息災のご利益があるとされているので、お守りにするのです。
大きい御神木を拾うと良いそう。
火に強い蓋のできる容器やアルミホイルとお箸を持参するといいですよ。
人がたくさん集まるお祭り
毎年12月14日に行われるやっさいほっさい。
その奇祭ぶりを見ようと、堺だけでなく全国・海外からも人が集まります。
2018年は、テレビ東京の「家、ついて行ってイイですか?」の番組取材も来ていました。
写真で見るより、実際に感じる迫力はすごい!!
機会があれば、来年の12月14日ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。
冬の寒さを吹き飛ばすくらい熱いお祭りです。
【石津太神社】
ADDRESS
堺市西区浜寺石津町中4丁12-7
ACCESS
南海本線「石津川駅」下車徒歩5分
阪堺線「石津駅」下車徒歩5分