小児弱視ってなに?小児弱視児ママになったきっかけ~小児弱視発覚編①~
「小児弱視」ってご存知ですか?
「小児弱視」が身近なものになったのは、娘が3歳で眼鏡をかけることになったからです。
私は、息子を出産するまで障害のある子どもの療育の仕事をしていました。
ダウン症のお子さんは早くから眼鏡をかけて治療しているので、小さい子が眼鏡をかけることに抵抗はありませんでした。
しかし、いざ娘が眼鏡をかけなければならないと分かったときは「なぜ…」とモヤモヤした気持ちでいっぱいになってしまいました。
弱視(機能性弱視)とは、目そのものは健康だけれど、遠視・乱視(屈折異常)や斜視が原因で視力の発達が遅れている状態を言います。
斜視は見た目で分かるので早期に治療を受けやすいのですが、遠視・乱視の場合はなかなか気づかれにくく治療の時期が遅れることも。
小児弱視は、脳の中枢神経の発達が終了する前に治療することが重要です。
治療は、3才から6才ぐらいまでが最も効果が出やすいのでこの時期に治療を始めるお子さんが多いです。
7才を過ぎると弱視の治療を行っても治療の効果が表れにくくなると言われているので、やはり早期の治療が必要です。
小児弱視が分かったきっかけ
きっかけは、3歳半健診でした。
家で視力検査の練習をするのですが、何回聞いても、一番上以外は「見えない」と答えます。
▲堺市はこのキットを使って自宅で簡易検査をします
質問されている意味が分かっていない?
いや、一番上は分かっているから、まさか見えていない?
と私の疑念は、3歳半健診で確信へと変わりました。
3歳半健診で「小児弱視」が確定
3歳半健診で医師に状況を説明すると、紹介状を書いてくれました。
小児弱視の子どもがいるママ友にお勧めの病院を教えてもらい、受診。
娘は遠視と乱視で視力が弱いということが分かりました。
娘は、常時眼鏡着用に。
とりあえず小学生になるまで様子見ということで眼鏡生活が始まりました。
小児弱視児を持つライター仲間・じゅんりんの場合
じゅんりんも、私の娘と同じ歳の息子(Nくん)と2歳年下の娘(Hちゃん)が小児弱視のメガネっ子ママ仲間です。
では、チャット形式で眼鏡をかけるようになったいきさつをお伝えしたいと思います。
まゆゆ「Nくんは、いつから眼鏡かけてるの?」
じゅんりん「年少の終わりから」
まゆゆ「なんで分かった?遠視?乱視?」
じゅんりん「3歳半健診は、ふざけてるから見えないのかと思い込んでて…(←男の子あるある)。でも、字は読めるのに壁のポスターの字が読めない様子にお兄ちゃん(Nくんの兄)がいち早く気づいて、『見えないのかも!??』となって眼科を受診したのが最初。」
まゆゆ「Hちゃんは?」
じゅんりん「Hは、Nが紹介で母子センターにいくことになり眼鏡を作るときに、念のため調べてもらった。遺伝するということだったから、念のためという気持ちだったけど、1歳の時点で既に遠視だったから、Nと一緒に眼鏡の処方箋を作ってもらった。眼鏡スタートは2人一緒!」
まゆゆ「なるほど!Hちゃんは、1歳くらいから。どうやって検査したんやろ…。」
じゅんりん「Hは機械の検査のみ。最近眼鏡を替えて、次回視力が出るか確認。」
という経緯で、じゅんりんはメガネっ子ママの仲間入りを果しました。
小児弱視の治療法
3歳で治療を始めた娘は、遠視・乱視を矯正する眼鏡をかけ始めました。
病院から言われたのは、とりあえず小学生になるまでに矯正した状態で視力を出すこと。
娘の治療は好調で、初めて眼鏡を作った一年半後に遠視の度数を下げて新しい眼鏡を作ることができました。
ここで気になるのが、弱視は遺伝なのかということ。
かかりつけの眼科の先生に聞いてみたところ、乱視については遺伝の可能性は低いそう。
私自身も乱視が強く、ド近眼なので遺伝要因を疑っていたのですが、違いました。
強度の遠視や強度の近視は遺伝要因もあるそうですが、突然、現れることも。
直接的な原因は分かりませんので、分かったときは早期に治療が一番の解決策となりそうです。
みなさんの小児弱視の知識は深まったでしょうか?
次回は、病院・眼鏡の選び方をご紹介したいと思います。